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ビットコイン、再びピンチ。本日の注目と希望の光は?

ビットコイン、再びピンチ。本日の注目と希望の光は?

ビットコイン、再びピンチ。本日の注目と希望の光は?

ポイント

・23,000ドルで跳ね返され、再び20,000ドルトライ

・15年ぶりのスイス中銀利上げで市場の雰囲気が一変、質への逃避相場に

・その余波で日銀政策決定会合にも注目が集まるが、YCC解除はパンドラの箱

・パウエル議長のスピーチで市場の不安心理を断ち切れるか

昨日のBTC相場

昨日のBTC相場は上に行ってこいの展開。

20,000ドル(約270万円)でサポートされると、23,000ドル(約310万円)手前まで反発。その後、失速し、再び20,000ドルをトライしている。

シンガポールの暗号資産ヘッジファンド大手Three Arrows Capital(3AC)が暗号資産価格下落による追加証拠金が支払えずポジションの大幅清算が発生しているとの報道を受けBTCは値を下げたが、20,000ドル手前でサポートされた。

注目のFOMCでは50bp利上げとの先週までのコンセンサスに反し、75bp利上げとなったが、パウエル議長が会見で次回は50bp利上げもあり得るとしたことが安心感となり、引けにかけて米株は反発、BTCも上昇に転じた。

しかしBTCは23,000ドル手前で上値を抑えられると、スイス国立銀行のサプライズでの50bp利上げを受け欧州株や米株先が下落、更にこちらは事前予想通りだったがイングランド銀行も25bp利上げすると、世界同時利上げによる景気悪化懸念が急浮上、リスクオフの流れが強まった。

米州時間に入ると、NYダウが3万ドルを割れ、米10年債金利が20bp低下するなど「質への逃避」の動きが強まり、BTCには売り圧力がかかり続けた。

更に、FT紙が前述の3ACがBlockFiにマージンコールが払えずポジションを清算したと報じたことも相場の重石となり、20,000ドルを再トライしている。

本日のBTC相場

本日のBTC相場は底値を固める展開を予想する。

一昨日「反発の条件」として今回のFOMCではサプライズで50bp利上げにとどめ、株などリスク資産に配慮すれば、BTCも反発すると指摘したが、FRBは今回は75bp利上げに踏み切った。

そのままでは米株が持たないので、次回は50bpにとどめるかもしれないとリップサービスすることで市場に配慮をみせたが、この効果は1日も持たなかった。

悪いことにスイス中銀が15年ぶりの利上げを実施、イングランド銀行は50bp利上げを見送ったのだが、市場の不安心理は止まらなかった。

そうした中、本日の日銀政策決定会合の行方に注目が集まる格好となった。実は日銀のイールド・カーブ・コントロール(YCC)は投機筋の先物売りで継続に黄色信号が灯っているが、これを解除すると国庫の利払い負担や日銀や金融機関の含み損など様々な問題が噴出し、日本発の世界危機を引き起こしかねないパンドラの箱だ。

暗号市場ではDeFi関連の巻き戻しでロックされていたBTCやETHが市場に出回る動きもみられる。オプションのストライクの関係で比較的強めのサポートである20,000ドル近辺を守り切れるかが焦点となっている。

こうした一触即発の状況下、唯一の希望は本日予定されているパウエル議長のスピーチ。市場の不安心理を断ち切れるかが注目される。

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松田康生
楽天ウォレットシニアアナリスト
東京大学経済学部で国際通貨体制を専攻。三菱UFJ銀行・ドイツ銀行グループで為替・債券のセールス・トレーディング業務に従事。2018年より暗号資産交換業者で暗号資産市場の分析・予想に従事、2021年のピーク800万円、年末500万円と予想、ほぼ的中させる。2022年1月より現職。

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